けんきゅうしつのぬま

大和撫子、えんじにゃーをめざす(こなみ)

変態にあった

すげぇネタだなあ。
と思ったから久しぶりに。


今日は会社の説明会が14時から会ったので、13時過ぎに家をでた。
説明会だから、スーツだし、化粧も適当でいいし、髪の毛もてきとーに束ねて出た。

説明会だるいなぁと思いながら、方耳にイヤホンつっこんで、音楽を聴きながら家から近所の駅まで歩いていた。

途中、ちょっとした近道でマンションの中を突っ切る中道がある。
そこを歩いていると、水色の作業着を着たおじさんが前から来てすれ違った。
そしたら「あの、すみません」とおじさんに声をかけられたので私はなんですかと立ち止まった。

なんだろ、店でも探してんのか落とし物したんだろうか?
と思った。

「あのぉ、すみません。これ......」
「はい」

おじさんは手になにかを握ってたんだけど、それを見せるようにちょっと前にだした。
何枚か千円札を持っていた。

千円札がなにか?と思いでわたしは「はぁ」と間抜けに返事した。
そしたらおじさんは、ぼそぼそっと、だけどいい笑顔でこう言った。


「あのぉ、良かったらいまはいてらっしゃる.パンストを......脱いで、これで売ってくれませんか」



ちょっと一瞬何を言ってるか解らなかった。


私のはいてるパンストを?

これで?

え、手に持ってるお金で?

脱いで?売ってくれませんか??

ん???????


一瞬頭が真っ白になって、それから「ああ!変態さんか!」と理解した。
理解して、すぐに「いやぁそれは無理ですね」と言ったら変態さんは素直にそうですか、と言って去っていった。
私もすぐ前を向いて駅に向かった。



私は研究室の大和撫子であるが、私の回りには変態がおおい。
パンツ下さい!!とかわりと日常茶飯事である。
ていうか、私自身彼氏の古くなった使用済みパンツを、新しいパンツ三枚と交換するという条件で土下座して得ている。
でもそれはお互いに(性癖を)知ってるし信頼してるからできる会話であって、まったく知らない人にそんなことを言われるのは衝撃であった。

わぁ!普段すんでるとこに!
変態さんがいた!
みたいな。
変態ってほんとにいるんだ!
みたいな。
なんか色々ドキドキである。
でもそのあと、パンストなんか買ってどないするんやろ?おかずにするのかな?あーわかる~~~~わかる~~~~
とか思った。
私もよく作業着を着た機械科のイケメンの使用済み作業着をくんくんできたらなんて幸せなんだろう。白米3合いけるわ。
とか思う。


しかし、道行く知らないうら若き乙女にそんな声をかけるのはいかがなものだとおもうぞ。
欲しいのはわかるけど、ちゃんとそういう店で買って欲しいとおもう。
私は幸い(?)変態さんと同じく異性の着用済のものに興奮する性癖があったから「わかる~」ですんだけど、ふつーの、真の乙女だったら恐いだろうし、へたすりゃトラウマになりそうじゃないか。
やはり、変態たるもの紳士であって欲しいし、是非これからはそういう専門店で買って欲しい。
そしてそういった専門店は紳士のためにあるんだろうし。


しかし、変態さんはなぜ私に声をかけたんだろうか。こんなに地味でブスなのに。
そうとうゲテモノ好きなんだろうか。
それか私がチョロそうで、チョロかったらブスでもよかったんだろうか。
それはそれでゲテモノ好きである。